2026年9月23日、Metaは年次開発者会議「Meta Connect 2026」で、AIグラスのラインナップを3つの系統に分岐させる発表を行った。カメラ付きスマートグラス「Ray-Ban Meta Gen 3」、カメラ非搭載の音声グラス「Ray-Ban Meta Audio」、そしてメガネ型VRの「Meta VR Glasses(開発コード:Project Phoenix)」である。一気に「家族」で勝負する形に振り切った今回の戦略は、Apple Vision Proの「単一ハイエンド路線」とは対照的なポジション取りだ。
なぜ今、3本同時に出すのか
Metaがここ1年でこだわってきたのは「装着感」の壁だ。Ray-Ban Meta Gen 3は前世代からデザインを刷新し、AIボタンと最長のバッテリー駆動を実現したフレームを投入する。Ray-Ban Meta Audioはカメラを廃し、12時間のバッテリーとオープンイヤー設計で「終日着用できる」ラインを新たに切り開く。
そして第三の矢がMeta VR Glassesだ。Quest 3比で約5分の1の約100g、5K micro-OLEDパネル採用、重い処理とバッテリーはクリップ型の「compute puck」に外出しにし、装着部の重量を100g台まで抑えた。価格は1,299.99ドル、2027年春発売。Meta Connect 2026公式まとめによれば、Questで培ってきた没入感を「眼鏡型」にまで引き下げ、Apple Vision Proが狙えなかった日常ユースへ踏み込む構えで、年内には100種類以上のフレームスタイルに拡大するという。
日本でどう手に入るか
今回の発表に合わせて、Meta Ray-Ban Displayはカナダ・英国でオンライン販売開始、フランス・イタリア・ドイツでも10月13日発売に向けて予約受付が始まった。日本国内での正式発売は現在のところ公式スケジュールに明示されておらず、入手したい場合は並行輸入か渡航時の購入が中心となる。Meta VR Glassesは2027年春のグローバルローンチ予定のため、日本での同時発売は例年通り数か月遅れる可能性が高い。AI側の「Muse」は今後数か月以内にMetaグラスへも拡張され、ハンズフリーで「見ているもの」をそのままエージェントに任せられる体験が標準になる流れだ。Metaアカウントがあれば現地の公式ストアから直接発注できるが、技適と保証面のリスクは自己責任となる。
まとめ
AIグラスを「カメラの是非」「装着時間」「没入度」の三軸に分解し、ユーザーごとに選ぶ選択肢として揃えた。Metaの今回の打ち出しは、ハードウェアの一品勝負ではなく、カテゴリ全体での支配を狙った動きと読める。


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