2026年10月下旬、AIコンパニオンという言葉が「サービス」ではなく「形」として増えてきた。チャット画面の中ではなく、翻蓋式股票的向こうに、ブラウザの中に、そして居室の木の額縁の中に、世話役が居る。用途はバラバラだが、「AIを起動する」のではなく「AIがそこにいる」ことを前提にしている点が3つとも共通している。今週はその3つを揃えた。
HMD 2660 Flip Senior Edition:電話に戻ったAIコンパニオン「Mary」
HMDが10月23日に英国で発売を始めた Senior Edition は、高齢者向けに設計された翻蓋式スマートフォンだ。大きなボタン、大きな画面、埃や水に強いボディで機能を絞った設計で、通話は普通の電話と同じ。専用のボタンを1つ押すだけで、高齢者向けサービス inTouch が開発したAIコンパニオン Mary が話し始める。Mary はゆっくり話し、間を置き、単純な言葉を使い、前回の会話を記憶する。端末には5時間分の無料対話が付いており、AIを「使いたい人」向けではなく「話し相手が必要な人」に向けた作りになっている。日本での発売はまだ発表されておらず、手に入れるなら個人輸入と技適(技術基準適合証明)が必要になる。
出典: Yanko Design
Strawberry 1.0:ブラウザの中で動くAIコンパニオン
Strawberry が10月26日に Product Hunt で 1.0 を公開し、当日のデイリー1位を獲得した。ブラウザに組み込まれたAIエージェントを「コンパニオン」と呼び、営業用の Sales Sally や採用用の Talent Theo が用意されているほか、数分あれば自分用のコンパニオンも作れる。バックグラウンドで調査や文字起こしを進め、走っている作業の中身はユーザーが随時確認と編集ができる。SOC 2 Type II 準拠、EUデータレジデンシーに対応し、外部へ送る前に必ず確認を取る。MacとWindowsに対応し、strawberrybrowser.com から無料で試せる。日本では法人利用が中心になりそうだが、個人でも無料枠から触込まれる。
出典: Product Hunt
Yahyah Portrait:木枠の中で育ってゆくAI肖像
米デラウェアのスタートアップ Yahyah が10月27日に Kickstarter で「Living AI Portrait」を立ち上げた。額縁は32.2×24.1×3.75cm の100%無垢材、画面は1920×1200の反射防止マルチタッチで、5MPカメラには物理スライダー式のカバーが被さっている。8コアのCPUと6 TOPSのNPU、2000mAhのバッテリーを備え、顔認証は端末内で処理される。会話の処理もサードパーティのクラウドではなくローカルに置き、サブスクも課さない。キャンペーンは2026年12月10日まで続き、初期4体のキャラクターが付属する。話し込むうちに子どものようなキャラクターから大人びた存在感へ育ってゆく設計で、カメラはスイッチで物理的に閉じられるので、居室に置いておく前提で作られているのは頼もしい。
出典: USA Today
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