ChatGPTバーチャル試着、Amazonの次を狙う一手

ChatGPTバーチャル試着、Amazonの次を狙う一手 トレンド

OpenAIは2026年10月2日、ChatGPTに衣服やアクセサリーをバーチャル試着できる「Try On」機能をグローバル展開すると発表した。自撮りまたは全身写真をアップロードすると、ショッピング結果画面に試着イメージが表示される。ウェブのスクリーンショットを貼り付けて「この服を試着して」と頼むことも可能で、検索から試着までが一画面で完結する。

背景には、Amazonの「Buy with Prime」が定着する一方、9月末にはプロアクティブな商品推薦を行うスタートアップ「Instinct」がユーザーに忌避感を買った事例がある。OpenAIは以前、即時チェックアウト機能で軌道修正した過去もあり、今回は「エージェントに買わせるのではなく、決める前の判断材料をわたす」という慎重な棲み分けに見える。

画像生成2.5の進化がバーチャル試着を支える

バーチャル試着の核にあるのは、同日公開された「ChatGPT Images 2.5」モデルだ。OpenAIによると、Images 2.5はより自然な光と質感を生み、元写真の人物を保ったまま複数回の編集指示にも安定して従う。

Googleは2025年にバーチャル試着をローンチ済みで、Pinterestもセレブの服装から購入可能なアイテムを探す領域を長く握ってきた。ChatGPTが後発でも注目される理由は、テキストと画像を一つの会話で往復できる点にある。試着した写真をFavoritesへ保存し、後から「あれに似たスニーカーを探して」と拡張できる導線は、専用アプリでは実現しにくい。

日本から今すぐ使えるか

ChatGPTはすでに日本語UIで提供されており、ChatGPT Plus以上のサブスク契約があれば追加料金なしで順次ロールアウトされる。商品名またはブランド名で検索したあと、全身写真を一枚アップロードすればTry Onボタンが現れる。注意点として、現時点では対応ブランドや取扱商品は限定的で、米国の大手ECが中心。国内ではZOZOのバーチャル試着が先行しているが、エージェント型の自然な会話UXでバーチャル試着できる選択肢は少なく、ChatGPTは「海外ブランドを並行輸入や越境ECで買う層」の新たな入口になり得る。

まとめ

Amazon Buy with PrimeとInstinctの失速を経たあと、OpenAIは”決める手前”の体験で存在感を示そうとしている。まずはChatGPTで自撮り1枚を試してみるのが、新しい購買体験の入口になる。

出典: TechCrunch「ChatGPT can now virtually try on clothes for you」、OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」

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